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- 滅菌・消毒
お口の中にはたくさんの細菌がいます。
また、歯科医院は「唾液」や、出血する処置も多いことから、「血液」などを介してB型肝炎やC型肝炎、HIVなどに感染するリスクが高い環境だと言えます。
当院では、使用する器具・器械を可能な限り無菌状態にすることで、少しでも感染のリスクを軽減することに努めています。
当院で行っている衛生管理をご紹介する前に、まず衛生管理に欠かせない「消毒」と「滅菌」の違いを知っておきましょう。
- 消毒は、微生物の数を減らすための処置方法のこと
- 滅菌は、微生物を完全に死滅・除去した無菌状態にすること
滅菌・消毒のレベルは、クリティカル・セミクリティカル・ ノンクリティカルの3段階に分かれています。
当院が扱う3段階の滅菌は下記の通りです。
最も厳しいとされるヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアする、高度なオートクレーブです。
オートクレーブとは内部を飽和蒸気によって高温高圧にできる機器のことです。より高度な滅菌が可能で、細菌感染の危険を大幅に低減させます。
診療器具、コップ、外科治療器具、ガーゼ等
院内感染を防ぐために、 アルコール溶液を用いた滅菌装置です。
高圧蒸気滅菌法によってすべての細菌を死滅させることができます。
殺菌力が高く、器具のさびを防ぐ効果もあります。
熱に弱い器具を除き、大部分の器具や器械はこの器械を用いて滅菌状態にしています。
診療器具、コップ、外科治療器具、ガーゼ等
約25~30℃の常温・常圧で殺菌を行うため、オートクレーブを使用できない様々な器具・器材にも使用できます。
滅菌は出来ませんが、通常死滅しにくいHIV(エイズウイルス)やHBV(B型肝炎ウイルス)、芽胞にも抜群の効果を発揮し、限りなく無菌状態に近い状態まで殺菌します。
なお、人体に害のあるホルマリンガスを用いていますが、中和・消臭方式がしっかりしており、安全です。
ゴムやプラスティックなどの熱に弱いもの等
現在、ほとんどの歯科医院で「高圧蒸気滅」と「アルコール消毒」が行われていますが、そのうち滅菌ができるのは高圧蒸気滅菌のみです。しかし、高圧蒸気滅は高熱が発生するため、熱に弱い器具には使用できません。
そのため、それらの器具の滅菌は簡易的に消毒を行うのみに留まる歯科医院が大多数です。
当院では、ガス殺菌器を用いて熱に弱い器具に対しても限りなく無菌に近い状態にするよう努めています。
洗浄後5分ほど浸けて洗い流すだけで各種の栄養型細菌・真菌・抗酸菌やウィルスに対して消毒効果・不活化効果を示す製剤。
蒸気の発生が少ないので、作業環境にやさしく、刺激性も少ないです。
プラスティック、ゴム製品等
加熱による殺菌・消毒ができないもの
日常的な使用で感染の心配の少なく、皮膚と接触する器具はアルコールで消毒します。
診療台、無影灯、レントゲン撮影用ヘッド等
歯を削ったときに飛び散る、歯の粉・金属片・唾液・血液などの目に見えない細かな汚染源となる粉塵を、すばやく確実に捕集します。診療室をクリーンで快適な環境に保ち、院内感染を防ぎます。
光触媒テクノロジーを利用した「除菌・消臭デバイス」。インフルエンザなどの浮遊ウィルスや、浮遊菌を高確率で除菌除去、あらゆる臭いも脱臭し常にクリーンな空気を保ちます。
診療室にも空気清浄機を完備。空気がこもりがちな個室空間でも、安心して治療をお受けいただけます。