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新型コロナウイルスに対する当院の対応について
(令和2年8月現在)
当クリニックは、予防歯科医療で患者様のお口の健康を守り、育て、そして身体を健康にすることを理念とし、日々診療を行っております。 ただ、当院の患者様には小さなお子様やそのご両親、妊婦さんもたくさんいらっしゃるため、新型コロナウイルスの感染リスクを考え、令和2年4月、5月は自粛することとし、多くの患者様には予約の変更をしていただき縮小体制で診療を行いました。その節は患者様皆様のご協力、本当にありがとうございました。おかげさまで、その期間に感染拡大防止対策を強化することができ、現在は可能な限りの感染防止対策と患者様の予約を調整させていただきながら、通常に近い形で診療を行っております。
*当院は元より、厚生労働省より「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の指定を受けており、普段の感染対策に対する対応や機器(口腔外バキュームなど)の所持が評価されている医院でありますが、それにプラスして様々な対策を取らせていただいています。 また、患者様に「新型コロナウイルス」についてのアンケートを取らせていただき、その意見を参考に対策を取らせてもいただいております。 対策が十分ということは決してないと思いますが、今後も日々情報をアップデートして、対策をこうしていこうと考えております。
お口のメインテナンスは「不急」ではあっても「不要」では決してありません。長期に口腔ケアを行わなかった場合、お口と身体の健康を損なう可能性もあります。また、新型コロナウイルスの感染に関しましも、お口のケアを行うことで、感染リスクを低下させる効果や、肺炎の重症化予防につながることを証明する研究結果が2020年7月イギリスの論文で発表されております。
今後も感染拡大が市中で広がり、第2波、第3波と不安な日々が訪れることが予測されます。
その中で当院はお口のケアから患者様の健康を守ることが使命と考え、患者様とスタッフ、双方にとって安心・安全な診療を行うための感染対策を行いながら診療を続けていく所存です。
ただし、通院を不安と考える患者様もいらっしゃると思います。
その際は遠慮をせずに、一度当院にご連絡ください。
それぞれの患者様のお口の状態を一番把握した当院の担当歯科医師、担当衛生士が、患者様のお口のリスクを考えて、通院の必要性があるかご相談をさせていただきます。
また、来院される際は、下に記載のある「来院前の確認事項」に当てはまる項目がないか確認の上いらしてくださいますようお願いお申し上げます。当てはまる項目がある場合は、ご連絡をください。
【来院時の確認事項】
- ・37.0℃以上の発熱や咳症状、及び倦怠感のある方
- ・同居する方に発熱や咳などの症状がある方
- ・身内や、勤務先などでコロナウイルスの陽性の方が出ておられる方
- ・14日以内に海外渡航歴がある方
- ・鼻症状もなく突然、味覚・嗅覚に異常が出た方
荻窪あかり歯科の
感染予防の取り組み
【共有部分の消毒の徹底】
大人目線と子供目線での接触の多い箇所のチェックリストを作成して、共有部分を消毒の徹底
[30分に一度消毒する部分]
- 医院の入り口のドア、ドアノブ、ドア窓、鍵、ソファ、椅子、ガチャガチャ
- 壁掛けテレビの下の小テーブル
- 受付テーブル
- スリッパラックの取手と扉
[使用する度に消毒する部分]
- キッズルーム:床シート、おもちゃ、窓、テレビ
- トイレ:便座、レバー、操作盤、トイレットペーパーの蓋と台、オムツ台、ドアノブ、鍵、ドア、電気のスイッチ
- 洗面:蛇口とレバー、洗面器、鏡、ゴミ箱の蓋、電気のスイッチ
【診療室の消毒の徹底】
スタンダードプリコーションの理念を基に、普段からの消毒作業の強化
患者様ごとに消毒の徹底(スタンダードプリコーション。従来より行なっていることです)
- 診療台、洗口受け皿 使用機器・器具、付き添い用の椅子、荷物入れ、レントゲン機器 etc...
【滅菌・消毒】
使用器具・機器を様々な機器を使用して滅菌・殺菌・消毒を徹底して行っています。全て、 アルコール消毒あるいは洗剤での洗浄後に滅菌・殺菌を行っており、これも従来通りです。
- 高圧蒸気滅菌機(滅菌器の中では最高クラスのクラスB)
- ガス殺菌機(高圧蒸気滅菌器で滅菌できない器具のために使用)
- 紫外線殺菌機の使用
厳しいとされるヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアする、高圧蒸気滅菌機です。高度な滅菌が可能で、細菌感染の危険を大幅に低減させます。
常温・常圧で殺菌を行うため、高圧蒸気滅菌機を使用できない様々な器具・器材にも使用できます。滅菌は出来ませんが、通常死滅しにくいHIV(エイズウイルス)やHBV(B型肝炎ウイルス)、芽胞にも抜群の効果を発揮し、限りなく無菌状態に近い状態まで殺菌します。
【患者様、スタッフの体調確認】
- スタッフの毎朝の検温と体調確認
- 患者様の来院時の検温と体調等の確認
(ご家族に1名でも発熱のある方がいらっしゃる場合は全員予約の変更をお願いしています)
(検温は、初めは非接触計を使用し、それで高い場合は腋窩体温計で検温していただきます) - 医院に入る前に一度体調確認をしていただくための入り口の張り紙を掲示
【換気】
- 窓を開放し、1時間に一度5分程度入り口のドアを開けて換気をしております。
- 待合室、各個室に最新の空気清浄機を設置しております。
- 待合:ターンド・ケイ(カルテック)
- 個室診療室:エアロピュア(日機装)
【待合室が密にならない、他の患者様との接触機会を減らす対策】
- 完全予約制で、予約を制限し、可能な限りお待たせせずに予約時間で診療ができるようにしています(これは以前より)
- 待合室に同時に入る患者様の人数の基準を決め、基準を超えた場合、診療室内や外で待っていただいたりなどの対応をとっております。
- お子さんの付き添いの方は、一緒に診療室に入っていただいています。
受付、会計をスムーズに行えるように、受付スタッフを基本的に2名にし、受付機も2台に 増やしました。 - 次回の予約日時は、基本的に診療室内で担当と決め、受付では会計のみとしております。
- 治療の患者様の予約時間をずらし、なるべく同じ時間に患者様が重ならないようにしてます。
- 矯正のDr.がきて矯正治療を行う日は、通常治療の制限を行っています。
【お子様の安全のための対策】
- キッズルームのおもちゃの制限(消毒しやすいもの)と本の排除
- キッズルーム、おもちゃの消毒の徹底
- 子預かりをする際の保育士の服装対策(診療室での作業時は防護衣着用)
- キッズルームの利用可能なお子様の人数の制限(子預かり人数の制限)
- お子様目線での接触する可能性のある部分の消毒
【スタッフの防護対策】
- スタッフのメガネ、マスクとフェイスシールドを装着し、2重での防護と患者様への飛沫防止
- 手洗いの徹底と、手袋装着
- 口腔外吸引機(バキューム)を増設し、エアロゾルの吸引による飛沫感染防止
歯を削ったときに飛び散る、歯の粉・金属片・唾液・血液などの細かな汚染源となる粉塵を、すばやく確実に捕集します。診療室をクリーンで快適な環境に保ち、院内感染を防ぎます。
「患者様アンケートで不安に思われる点についての対策やコメント」
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唾液等の飛沫が色々なところに飛ぶことで、飛沫感染や接触感染のリスクが高いと思う。
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- 診療台及びその周囲は従来通り徹底した消毒を行っています。
- 口腔外吸引機(バキューム)をそれぞれの診療台に設置し、飛沫を極力少なくしています。
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器具を共有すること
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- 従来通り、患者様ごとに器具は滅菌・消毒を徹底して行い、使用をしております。
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コロナ禍の自粛で時間ができて、通院しようとする人が増えたと聞いた
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- 自粛期間は、当院から予約の変更のお願いをさせていただきました。
- 完全予約制なので、急に患者様が増えることはありません。
- 現在も予約の調整をしながら診療を行っております。
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施術中は距離が近いので、担当衛生士や先生に移してしまわないか心配
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- スタッフの防護の徹底(マスク、手袋、フェイスシールド)
- 診療前の検温と体調確認
- 口腔外吸引機の使用で飛沫リスクの削減
- 診療前に患者様に消毒液での洗口の実施
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ニュースなどで歯科医院は飛沫が起きやすく、リスクが高いと聞いた。
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歯科医院で患者様が感染したという報告は現在のところありません(感染経路不明の中にはいらっしゃるかもしれませんが・・・)。
また、歯科医院での感染リスクは患者様よりも、歯科医療従事者の方が高いとされていますが、7万件以上ある歯科医院の医療従事者の感染報告もほとんどありません。
それを裏付けるデータとして、ソフトバンクグループ株式会社が行なった抗体検査の集計結果において、「医療機関等の属性別の陽性率」では、歯科医療機関の歯科医師、歯科スタッフの陽性率はそれぞれ0.7%、0.9%とその他医療機関の医師、スタッフと比較しても1/2以下の陽性率でありました。
感染リスクは最も高いとされる業種にも関わらずこのような結果であったことは、予想外としながらも、日頃の感染対策をしっかり行なっていることがこの結果につながっていると、国際感染症センター長の大曲貴夫医師がコメントをしています。当院の対策は前記した通りであります。
対策に十分はありませんが、可能な限りの対策を行い、対応をさせていただいております。
また、口腔ケアが直接新型コロナウイルウイルスの感染予防につながるかは、未だ確証はされておりませんが(2020年7月イギリスの論文では感染リスクが低下したという報告)、口腔内細菌を口腔ケアで減らすことにより、ウイルス性肺炎と細菌性肺炎の合併による重症化リスクを軽減することはできると言われており、不容易に口腔ケアを怠ることは良くないと日本歯科医師会も訴えております。
当院は、患者様が安心して、口腔ケアを受けられるように今後も対策を怠ることなく、新しい情報を取り入れ、アップデートを行いながら診療を行なっていきます。
「自粛される場合の対応」
事情により、近日中の通院が困難となった場合、お口の健康を損なってしまう可能性があります。その際の一時的な対応策として、「オンライン診療」によるフォローアップができるようになりましたので、ぜひ積極的に利用していただければと思います。
オンライン診療では実際にクリンーニングをすることはできませんが、お口の状況の確認や生活習慣などのアドバイスなどを行わせていただきます。
*現在オンライン診療によるフォローアップは中学生までのお子様に限らせていただいております。保険診療内で行いますので、費用はかかりません